2003年 1月25日 富士山周辺

 昨年から撮影したい風景がありました。冬の八ヶ岳に沈むオリオンです。月齢と週末と天気の関係から撮影のチャンスはほとんどありません。そんな1月の最後の週末に、今シーズン最後のチャンスがやって来たのです。12月にはそのチャンスを逃してしまったので、このチャンスを逃したら来年まで待たなくてはなりません。ただし、八ヶ岳周辺にはスキー場があり、人工降雪機の影響で雲が発生し易いのです。最後のチャンスなので意を決して出掛けることにしました。

 空の透明度がいいので、夕方に家の周辺で水平線に沈む太陽を撮影してから出掛けることにしました。

        


家の近くの海岸からは、この様にワイングラス方をした夕日を見ることが出来るのです。
今シーズン3回目の目撃です

 
 野辺山が近づいてくると、予想通りスキー場の明かりが強烈に光っています。しかも、スキー場の周辺だけ雲が広がっているように見えます。不安な感じでしたが、目的地に行ってみることにしました。
いやな予感は的中してしました。スキー場で発生した雲は、野辺山一帯に広がっていてほとんど星は見えませんでした。おまけに気温は-9℃。路面には、沢山の雪がありました。仕方なく、次の目的地である八ヶ岳の南側に向かいました。
しかーし、ここも曇りで八ヶ岳は全然見えませんでした。予定を変更して、山中湖へ向かうことにしました。今から向かえば沈むオリオンが撮れるはずです。約80qの道のりを急ぎました。



 山中湖に到着すると、湖面が氷結していました。氷結した山中湖をみるのは久しぶりです。最近、暖冬と湖の汚染の影響で氷結しにくくなっているみたいです。ここのところの大雪と寒さとで氷結したみたいです。しかし、星は見えるのですが空には薄雲が・・・・・。それでも、夕方のフィルムの残りで撮影してみることにしました。




氷結した山中湖と沈む冬の大三角です。

湖面には、氷の上に雪が積もっていました。

 不思議なもので、67を諦めて残りのフィルムで撮影を開始するとだんだんと雲が薄くなってきました。オリオンが沈んでしまうので、今からだと67での撮影は間に合いません・・・。あと30分晴れるのが早かったらなー・・・・・・・。


 オリオンが沈んでしまったので、今度は富士山の反対側の本栖湖に回り、昇るさそり座を撮影することにしました。

月明かりが湖面に反射して輝いていました。

最近借りた75mmのレンズで試しに撮影してみました。


 本栖湖には、明け方の富士山を撮影しに来た一般のカメラマンが沢山いました。でも、星と富士山を撮影する人はほとんどいません。きれいなのになんで撮らないのだろう???

 なかなか予定通りに撮影出来ませんでしたが、月明かりの富士山を撮影出来て満足な遠征でした。



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